24 November, 2017

雑感:3ヶ月を振り返って

18JのYです。INSEAD、フォンテーヌブローの生活も早いもので3ヶ月が過ぎました。3ヶ月とは思えないほど濃密な授業、各種イベント、ソーシャライズする機会に恵まれています。出願プロセスや第1学期についてはすでに記事があるので、私からは非常に雑多で恐縮ですが、私がこの3ヶ月で感じたことを綴りたいと思います。一個人の見解ですが、こちらの雰囲気を少しでもお伝えできれば幸いです。



【学生のダイバーシティ】
期待した通り、あらゆる国籍やインダストリーの学生が集まっています。授業においても最も面白いのは、学習している内容について、「私のインダストリーでは。。」、「しかし私が以前起業した会社で問題だったのは。。」などと各自の経験を共有できるところだと思います。

P1, P2は5、6人のグループで全ての授業のグループワークを行いますが、私のグループは金融・ヘルスケア出身のドイツ人(男性)、金融出身のブラジル人(女性)、エンジニアのパキスタン人(男性)、弁護士の中国/オーストラリア人(女性)、コンサル出身のエジプト/イタリア人(男性)、エンジニア・企画出身の日本人(男性)と、非常にバランスの取れた構成です。各自が他にはない経験、強み、個性を持っていて、学ぶものが多いです。他のグループでは性格の強さもあり2、3ヶ月経つと衝突の起きるグループも見られますが、私のグループでは皆が互いをリスペクトし、仲を深めながらグループワークをこなしています。ちなみに一度グループディナーに行った際、時間通りにレストランに集合したのはドイツ人と日本人のみで、少し遅れてパキスタン人と中国人が、割と遅れてエジプト人が集まり、ブラジル人はドタキャンしたのには笑いました(もちろん、各自がステレオタイプでは語れない個性を持っています)。

【学生の年齢】
私は諸事情により36歳でMBA生活を送っていますが、得ているものは非常に大きく、INSEADに入学して正解だったと思っています。平均年齢は29歳ですが、感覚的には多くの学生が27−32歳程度のレンジに入るか思います。私と同じ年齢の学生は今のところ3人くらいしか会っていません。37歳以上には会ったことがありません。パーティーでも安いお酒やショットを飲んでいたりして、私も20代後半くらいで入学していればより楽しかっただろうなぁ。。とは良く思いますが、落ち着いた人間もいますので、年齢が高めで出願を検討の方々もご安心ください(?)。気の合う仲間は見つかります。同期は500人いますので。
ちなみに、出願において、年齢がマイナス要因になるとは特に感じませんでした。なぜ今MBAなのかについて、ストーリーがしっかりしていれば大丈夫だと思います。

【クラブ活動】
私は不真面目なので仕事関連のクラブはセミナー等に参加するのみで、今は一週間のうち1、2回ほどサッカー、バスケットボールクラブで活動しています。活動といっても決まった曜日にプレーしたい学生がキャンパス隣のグラウンドに集合し、ゲームをするだけですので、気軽な集まりです。また非公式ですがシガー&ウィスキークラブを発足させて、毎週人を集めています。個人的には趣味の合う人間と仲が良くなることが多いので、こういった活動を通してネットワークを築いていきたいと思っています。

【その他学校生活】
多忙と言われるP1, P2ですが、成績トップ10%のDean’s list入りを目指さないのであれば、学業とその他活動との両立は十分可能です。多くの学生は大抵6、7時にはグループワークを終わらせ、個人の予習や課題はそれぞれが時間を見つけて行い、夜は勉強、クラブ活動やパーティー等、各々が好きな事を行います。週末グループワークを行うことはあまりなく、多くの学生が旅行に出かけます。ヨーロッパはどこも近いので毎週末グループを作って各国へ飛行機、電車、車で出かけているのはヨーロッパのMBAならではなのではないでしょうか。もちろん、毎日50−100ページ程度の予習(+複数のoptional read)があり、週3−7程度の個人/グループ課題があるので、学業のみに時間を費やしても、十分忙しい時間が過ごせます。


基本的に毎日面白いことが起きており、全てに関わることは不可能なので、自分なりに優先順位をつけて取捨選択することになります。この1年を最大限楽しく実りのあるものにしようとエネルギッシュな生活を過ごしている学生が多いです。個人的には皆の課題、予習をこなす要領の良さ、効率の高さに驚かされます。例えばドイツの元アマチュアゴルフチャンピオンのグループメイトは、平日は時間を見つけてゴルフやテニス、ポーカー大会に参加し、週末はハウスパーティーを開いたりパートナーに会いにドイツへ戻ったりしながらも、二週間先の課題を誰よりも先に終えていたりと、そのバイタリティの高さに尊敬するばかりです。


あと7ヶ月のINSEAD生活、さらに貴重な経験ができるだろうと、ワクワクしています。またこちらで情報発信したいと思います。



INDEVOR(ソーシャルインパクトクラブ)主催のSocial Impact Weekにて行われたSAPのCEO、Bill McDermott氏の講演