01 March, 2015

第二外国語

15DのAMです。INSEADは1学期が2か月間のため、早いもので明日からもう第1学期 (P1)の期末試験です。毎週末、必ずクラスメートの誰かはフランス国内や国外に旅行に行っているのが日常ですが、この数日だけは(?) さすがに全員勉強モードです。



今回はINSEADのユニークな点の一つである、外国語についてご紹介したいと思います。

前回投稿の「15D在校生紹介」の表で記載させて頂いている「第二外国語」ですが、これは日本人的に言うと英語以外のもう一つの外国語、所謂「二外」で、INSEADでは “Third language” とか “Exit language” と呼んでいます。”Exit” という呼び名のとおり、二外を一つ選んでBasic levelをマスターしている事が卒業要件になっています。(出願時点では全く不要ですのでご安心ください!)

具体的にどのような仕組みになっているかというと大きく以下の2パターンに分かれます。

① 入学段階で、既にBasic level に達している事を証明して、入学後は何もしなくて良い。

証明方法は、(1) 入学までに、INSEADが指定する語学資格試験の基準レベルに自分で受験して合格するか、あるいは (2) 入学時点で、INSEADが提携している現地の語学学校のテスト(筆記+口頭面接)を受験して合格する、のいずれか。

② 入学後、現地の語学学校の授業を受けて(キャンパス内)、その期末試験に合格する。あるいは、卒業までに語学資格試験を自分で受験して合格する。

ただでさえ忙しいINSEAD生活、大半の人は入学後に勉強しなくて済むように①の方法を選択しているように思います。例えばフランス語の場合、DELFやTCFといった国際的に通用する資格試験(TOEFLのような試験)を日本で受験して入学前に基準のレベルを合格すればOKです(仏検は不可)。

自分も当然そのつもりだったのですが、仕事を辞めた後も入学まで旅行ばかりしていてほとんど勉強できず(爆)、②のパターンになり、ビギナーレベルとして第1~3学期(P1~P3) まで語学の授業を受けています。

入学前は誰しも恐怖に感じるこの語学ですが、実際のところはこれが原因で卒業できないというケースはほぼないようです(卒業までに語学が合格できなかった場合、「仮卒業」的な状況で卒業するという噂を聞いたのですが、詳細は不明です)。「授業に全く行かないで期末試験だけ受けたら落ちた」、みたいな事でなければ大丈夫だと思います。

週2コマの授業と試験勉強は確かに時間が取られるのですが、クラスメートと一緒に語学を勉強しているのは楽しいですし、自分の場合はフランスに住みながらフランス語を勉強しているということで、結果的にはこれはこれで良かったかなと思っています。ちなみにフランスについて良く言われることですが、キャンパスの外に出てしまうと本当に英語通じないです…

ちなみに、「二外の卒業要件はクリア済だけど、さらに別の語学を勉強したい!」という人は、現状では追加授業料なしでこの語学学校のキャンパス内授業に参加することが可能です。実際そういう人は一部いて、例えば私のクラスメートの中国人で、入学前にExit languageを日本語で合格しているけれどフランス語の授業に参加しているという人もいます(…頭が下がります)

INSEADの語学要件について正式な説明はこちらのリンクを参照ください。

International & Diversity をアイデンティティーにしているINSEADならではのこの二外要件、語学好きの方には素晴らしい環境と思いますし、語学嫌いの人にとっては面倒といえば面倒ですが、ポジティブに捉えて頂ければ幸いです!