12 October, 2014

INSEADの特徴(P1終盤時点:シンガポール)

15J SingyのUMです。

早くも最初の学期(P1:8月末~10月末)が終盤に差し掛かっており、時の経つ速さに驚くばかりですが、今回はこの2か月で個人的に感じたINSEADの大きな2つの特徴について、シンガポールキャンパスの魅力も交えつつ、私の実例を紹介したいと思います。



Diversity

INSEADといえば、ではありますが、実際に来て体験してみると、やはりそのDiversityには圧倒されるものがあります。

INSEAD 15Jには合計約500人の学生が在籍しており、うち約200人がシンガポールキャンパスでP1及びP2を過ごしています。これらの期間におけるコア(必修)の授業はSectionと呼ばれるクラス単位で行われ、シンガポールには3つの Sectionがあり、各約66人となっています。さらにSection内では、授業のグループ課題をともに行う原則5名のGroupに割り当てられますが、私のGroupは、ポルトガル人、フランス人、ロシア人、インド+アメリカ人、日本人(私)という組み合わせで、加えて母国に加えて、アメリカ、イギリス、ブラジル、中国での勤務・滞在経験をもっており、過去日本でのみ過ごしてきた私が逆に珍しがられる状況でした。

また、私はINSEADでHeritage/Doverと呼ばれているシンガポールキャンパスから徒歩7~8分程度の距離にあり、シンガポールキャンパスの単身の学生を中心に200人のうち6~7割が住んでいるコンドミニアム(家具付き住宅)の1つに同じ15Jのオーストラリア人とキプロス人と3人で一緒に住んでいますが、彼らもタイ、中東、アメリカでの職務・滞在経験をもっています。また、同じコンドミニアムの棟の一階違いには、スイス人、イタリア人、インド人のクラスメイトが住んでいます。

ここまで登場した私のすぐ近くにいる9人だけを見てもこれだけのDiversityがあり、潜在的に2キャンパス合わせて計500人と学生という対等な立場で知り合い、勉強や議論をする、プロジェクトを進める、一緒に遊び生活する機会があるいうのは、得難い時間だなと強く感じています。

Work Hard Play Hard

2点目として、今、最も強く感じているのがこれです。MBAではWork、Play、Sleepのうち2つしか取れないとよく言われますが、1年制のINSEADでは、このうちWork Hard Play Hardを体現している学生が多数いるように感じます。MBAに来たからには、Workは原則全員がやるものですので、私からはシンガポールキャンパスでのPlay Hardの部分の雰囲気を紹介したいと思います。

・旅行
シンガポールは、LCCのハブになっており、200ドル(1シンガポールドル=約85円)程度でタイ、マレーシア、インドネシア、ベトナム、カンボジア等の都市、リゾートに行けることから、週末のみの旅行が非常に盛んです。P1が始まった直後から、金曜日にはスーツケースとともに登校して、授業終了後にそのままタクシーで空港へ直行という光景が毎週見られます。中には、香港やフィリピンなど少し遠めの国まで足を伸ばしている場合もあります。たいていの場合、日曜の夜遅くに戻り、翌日からまた学校という強行スケジュールですが、そんなことはものともせず、毎週のように旅行を楽しんでいる学生がいます。私もここまで3か国に行き、そんなハードスケジュールにも慣れてきました。

・パーティ
シンガポールの中心部やビーチ周辺には多数のレストラン、バー、クラブがあり、毎週金曜日や土曜日になると、誰かしらの号令で、どこかしらに集まろうという話になり、深夜までパーティを楽しんでいます。私も半年ほど滞在する中で、シンガポールの有名なバーは制覇できるのではないかという勢いです。
また、上で紹介したように、シンガポールキャンパスでは大半の学生が同じコンドミニアムに住んでいることもあり、中心部まで行かない場合でも、近くのレストランに行くと大抵誰かしらと遭遇し、気づけば5人、10人になって、その後、誰かしらの部屋に集まろうという展開になることがあります。

一般に大都市のMBAでは、その都市に既にコミュニティを持っている学生が多く、MBAにおける学生同士の関係が比較的希薄になる傾向があると言われますが、INSEADシンガポールキャンパスの場合は、シンガポールをホームグラウンドとしている学生は少数であるため、上のように大都市シンガポールの生活を満喫できると同時に、学生同士のコミュニティもしっかり形成されているというのが魅力ではないかと感じています。

ここまで読んでいただいた限りでは遊んでいる時間が多く、Workの時間が一見ないように思えますが(笑)、これらの合間を縫って、勉強や就職活動もしっかりやっているというのが個人的な印象です。実際、中間試験が月曜日に行われた科目があり、一部のクラスメイトは前日の夜遅くに旅行から帰国しているような状況でしたが、そこから深夜まで勉強してしっかりと点数を取っていました。(これらとは対照的に、毎日のように図書館に通って何かしら勉強を続けたり、自分の将来の起業アイディアを考えたり、就職のための面接を既に受け始めている学生も中にはもちろんいます。こういった部分については、また別の機会に紹介できればと思います。)

いずれにしても、INSEADでの時間は10か月と非常に限られているため、多様な人々がそれぞれ自分なりに機会を最大限活用しようとする中でWork Hard Play Hardな雰囲気が作られ、大きな特徴になっているのではないかと感じます。私も最も忙しいといわれるP2に向けて、改めて優先したいことを整理して、最大限INSEAD生活を満喫したいと思います。