07 March, 2013

シンガポール生活について 改訂版


以前12JのZealさんがシンガポール生活についてという記事でシンガポールにおける住環境についてポストしていましたが、その他の情報も加えて改めてシンガポール留学生活について書いてみます。


なお、住環境については上記リンクが詳しいのでご参考ください。
2013年初頭現在でもHeritage View, Doverに加えOne Northというコンドに住む学生が大半です。
3人で1つのユニットをシェアするケースが多く、私も最初はパキスタン人、イギリス人のクラスメートと、現在は台湾人、香港人とルームシェアしております。
上記の主要コンドには大きなプールがついており、毎晩のようにクラスメートの誰かしらがプールサイドでまったりと語らっているので、望めばいつでも誰かと飲むことができます。

さて、まずはシンガポールに住む&学ぶことのメリットです。

■景気がよい&比較的Job search市場に活気がある&このエリアの就職に強い
シンガポールがここしばらく高度成長を続けていること、一人当たりGDPはとっくに日本を追い越していることは多くの方がご存知でしょうが、実際に住んでいても景気のよさを感じることばかりです。(もちろん逆の現象も多少見ますが、しかし全体的には景気が良いといって言いでしょう。ちなみに、シンガポール在住者の10人に1人は金融資産100万ドル以上を持っていると言われています)
そういったシンガポール自体の景気のよさ、また成長を続ける東南アジアエリアのハブ都市といった要素もあり、比較的多くのopportunityに溢れているように感じます。特に、戦略系やビジデブ系、CXOの求人が多いのはこのエリアならではと言えるでしょう。
当然ながら、シンガポールや周辺諸国での採用を行っている企業の多くがこのエリアで積極的にリクルーティングイベントを行います(ちなみにINSEADでは今週末にAsia Business Conferenceと銘打ってこんなイベントを開催します)。
もしシンガポール、もしくは東南アジアでのキャリアを考えているのであれば、INSEADシンガポールキャンパスを含め、シンガポールへの留学は近道になりうるかと思います。

■アジア、東南アジアに関する授業やフィールドトリップなどが充実している
言わずもがなですね。これはシンガポールにあるビジネススクールすべてで共通だと思います。
ちなみにINSEADではここ一ヶ月の間にChina trek, Thai trek, Hongkong trek, Indonesia trek, Vietnam trekが企画されています。

■ネットワーキングがしやすい
シンガポールは金融センターとして有名ですが、特に多くのヘッジファンドやPEがオフィスを構えています。また、近年多くのグローバル企業がアジア本社をシンガポールに移しているのをご存知の方も多いでしょう。投資家の多さや政府の支援プログラムなどにより、ベンチャーも(アジアにしては)多くあります。
市街地までのアクセスの良さも含め、ネットワーキングにはうってつけの場所と言えます。
実際に、私の同級生でも、毎週のように希望業界(PE)の人とネットワーキングという名の飲み会をして名前を売っている人もいます。

■食事が多様、日本食屋もたくさん
大都市シンガポールには日本のようにありとあらゆる料理屋が存在しますので、毎日同じものを食べて飽きるといったことがまずありません。日本の食材を扱うお店や日本食屋も多数ありますので、日本人として食事について困ることは特にありません。

■各種インフラが非常に整っている
銀行口座開設やインターネット申し込みなどのスムーズさは驚異的で、正直日本より上だと思います。
交通インフラも充実しており、日常生活においてインフラの不便さを感じることはまずありません。

■気候がよい
有名MBAの多くは冬が極寒の地にありますが、ほぼ赤道上にあるシンガポールは真逆の気候になります。
乾期はたしかに暑くなりますが、35°以上になることはありません。東京の真夏よりだいぶましだと思います。雨期は比較的涼しく、汗だくになるようなことはあまりありません。雨は毎日のように降りますが、1日2〜3時間程度なので、個人的に許容範囲のレベルです。


■外国人にとって暮らしやすい
上記の項目も含めての話になりますが、英語が通じること、治安がよいこと、清潔なことから、外国人にとっても相当に暮らしやすい国と言えます。

■息抜きのエンタメが充実している
シンガポールは人口500万人の大都市です。expatが多い土地柄もあり息抜きにぴったりなスポットは非常に充実しており、かつ交通の便がよいので気軽に行けます。(INSEADからなら中心地までタクシーで数百円&10分強で行けます)
私も週末や試験後にはよく同級生とバー、クラブ、カラオケ、ビーチパーティー、(カジノ)などに出向きますが、こうした息抜きが充実していることで、同級生との勉強面だけではない固い絆を深められていると思っています。


次に、シンガポールに住むことのデメリットですが、
■北米での就職は(アメリカトップ校に比べ)弱い
これは致し方ありません。。
(なお、INSEADは南米でのプレゼンスを強めようとしており、ここはさほど弱くないのではと思っています。実際に南米からの留学生は相当数います)

■何もない学術都市でゆったりとした生活を送りたい人には不向き

といったあたりでしょうか。


アジアに大都市は数多くありますが、国際性・快適性という意味ではシンガポールが一番かもしれません。
アジアや東南アジアエリアでのキャリアを考えているようでしたらシンガポール留学は魅力的なオプションかと思います。