05 May, 2012

Strategies for Product and Service Development

こんにちは、12JのZealです。
 
3学期に履修したStrategies for Product and Service Developmentの授業について紹介したいと思います。



講義の主題は「Innovation」。企業が、製品・サービスを開発するにあたって踏襲するプロセスについて一通り学び、その中で、いかにしてInnovationを引き起こすことができるかを学びました。日系製造業出身の私にとっては、他業界・他社がいかにしてInnovationを引き起こしてきたかを知る機会も数多くあり、大変面白い授業でした。

この授業では、最後にグループ課題があり、2週間ほどかけて、「INSEADにおけるMBA生活のクオリティーを向上させるためのiPhone, iPad向けアプリを開発し、マーケティングプランを作成すること」を求められました。本物のアプリを開発するには工数と時間がかかるので、実際には、簡易なデモ版を作成するためのソフトを活用しました。

この課題を通じての学びは、

1.開発およびマーケティングに関わる全ての人間が、共通のTarget UserUser JourneyUsers Pain Pointの認識を持つことの重要性。

2.ブレストなどを行うと、誰もが自分の出したアイディアにほれ込む傾向があるため、アイディアを客観的に評価し、明確に優先順位をつけ、取捨選択をすることの重要性。

3.デモ版の作成にあたっては、ユーザー視点に立って、ひたすら使い倒すことの重要性。

実ビジネスにおけるサービスおよびアプリの開発には、より多くの技術的・金銭的・時間的制約が伴い、そしてより多くのStake holder(上司・関係部署・株主)が関わってくるため、妥協・修正を迫られる場面が多々あります。しかし、サービスやアプリの良し悪しを最終的に判断するのはEnd Userなので、開発を円滑に進めるための多少の政治的判断や妥協は必要ですが、基本的には、開発当初に合意したTarget UserUser JourneyUsers Pain Pointを軸とした一貫性のある開発・マーケティングプロセスをフォローすることが大事であると感じました。