12 May, 2010

恐怖の第二外国語

こんにちは、10Jの筆不精と申します。
今回は僕を半年間恐怖のどん底に陥れたINSEAD名物、第二外国語についてのエントリーです。



INSEADでは絶滅危惧品種に指定されている純日本人の筆不精にとって、MBAプログラムと同時に新しい言語に挑戦するなど恐怖以外の何物でもありませんでした。結果から先に言ってしまうと、その心配は杞憂に終わることになります。今だから強気にでれますが、所詮求められるのはBasic、「第二外国語取得が卒業要件であることを忘れていた」レベルの大ポカをしない限り問題ありません。

しかしながら、筆不精はこの第二外国語を巡って手痛いミスを繰り返えしました。後に続くみなさんは同じ失敗をせず、僕の屍を乗り越えていってください。

失敗①:学習言語の選択

どの言語を選択するかは重要です。本当はスペイン語を勉強したかったのですが、馴染みの無い言語を一から習得する自信がなく、大学で少し勉強し日常生活でも使用しそうなフラ語を学習することにしました。

はい、ヘタレです。わかってます。どうせ勉強するなら意欲の湧くものを選択しておけばよかったと心底後悔しました。

失敗②:入学時レベル分けテスト

TOEFL的な証明書を既に入手している場合を除き、語学レベルを証明するためのテストを入学時(オリエンテーションウィーク)に受けることになります。このテストで50点超(100点中)をとると第二外国語履修済あつかいとなり、50点を下回ると点数に応じたレベル分けがなされます。スピーキングやリスニング無しで卒業要件を満たせる唯一の機会(たぶん)であり、ここで全てを終わらせることが筆不精の戦略。ただでさえキツキツのスケジュールの合間に語学学習なんて想像もつきません。

しかし、長きにわたる奴隷サラリーマン生活を経てやっと手に入れた入学前の安息の時間、、、フラ語学習など手につくはずもありません。フォアグラを貪り、赤ワインをかっ食らい続け、気づけばテストまでたった二日。。。そして胃もたれ。もうどうにもなりません。

失敗③:先生選び

キャンパスで語学の授業をとることを決めた場合、提携している語学学校の先生が学校に来てINSEAD内の教室で授業を受けることになります。

レベル2という何とも中途なところから勉強を始めることになり指定された教室に向かったのですが、そこにいたのは鬼のような形相をした強面のおばちゃん。。筆不精は瞬時に危険を察知します。こんなガチムチの怖い顔した先生に何ヶ月も教わるなんてムリ!!

「あのぅ、できればもう少し優しそうなお姉さんとお手合わせ願いたいのですが、、」。

恐る恐る、まるでぼったくりキャバクラに入ってしまったかのような交渉をしてみると、「レベル1から始めるならカワイコちゃんのクラスが空いてるよ」との返答。なかなか話せるじゃん!

後に判明したのですが、鬼軍曹と思われたこのおばちゃんはなかなかの人格者で教え方もすごく上手。翻ってカワイコちゃんの方は、授業内容がテキトー過ぎて自習した方が上達しそうな勢い。。見た目に惑わされず、評判をもっと聞いておくべきでした。


...そんなこんなで、とても順調に要件をクリアできそうなペースには見えないものの、最終試験は非常に簡単で一発合格(同じ語学クラスの仲間も全員合格)。

懸念していたスピーキング試験(好きなテーマを選んで15分のプレゼン)では「正しい日本式土下座」について熱弁し、奇跡のハイスコアをマークしました。日本サラリーマンの悲哀が言葉を超えて伝わったに違いありません。